こんにちは。ヤマモトです。
大型台風が近づいてきていて絶賛引きこもり準備中のところ、遅ればせながらリコリコ最新話を視聴。
週末はちょっと予定があってリアタイ視聴ができなかったんだよねー
で、肝心の感想なのだが、、、
感動した。その一言しか出てこない。
もう↑の感想だけでこの記事を締めちゃって良いような感覚なのだが、それだと味気ないのでもう少し細くしようかなと。
熱いパッションで書きます。なので↓↓
※ ネタバレあり。十分ご注意ください。 ※
まだ観てない方はぜひぜひ。アマプラでも明日9/20(火)に最新12話が公開予定。ABEMAでも配信中。
リコリス・リコイル 12話 ストーリー
公式ページ記載のあらすじ
旧電波塔で真島との戦いに苦戦を強いられる千束だったが、間一髪のところでたきなが駆けつける。一方、真島の策略により存在が世間に明かされてしまったリコリスたち。本部では楠木の指揮権が剝奪され、延空木にいるフキたちリコリスを処分するという決断が下されていて……?!
『リコリス・リコイル』公式サイト: 12話あらすじ より
ネタバレ含むあらすじ
12話は前半パートと後半パートで話の流れが綺麗に分かれている。
感想と感動を届けたいので(特に前半パートについて)丁寧に振り返っていこうと思う。
前半パート
11話の引き際でたきなが合流し、真島 vs 千束 & たきなのバトルからスタート。
合流したばっかりで、しかも「真島は耳が良い」から会話はできないのに見事な連携プレーを見せる千束とたきな。最終的には千束が真島の耳元で銃声を放つことで聴覚を遮断し、真島を拘束することに成功。OPが流れる前に意外とあっさり決着が着いてしまう。
その後、真島に捉えられていた吉松を探す千束。吉松を無事見つけ出すが、真島を殺さなかったことを責められる。たきなも合流し、千束を救う「心臓」の在処を吉松に問い詰めるが、心臓は吉松の体内に。
「私を撃って手に入れなさい」
千束を自信が期待する「人形」とするため殺人を促す吉松。
殺すことを躊躇う千束。
そして、その狂った吉松に激昂し、殺して心臓を奪おうとするたきな。
たきなは容赦なく発砲するが、それを止める千束。止めることをわかっていたかのように嘲笑う吉松。
そこへ吉松の秘書である姫蒲が乱入し、たきなは旧電波塔の外に出され落とされかける。
非殺傷弾も奪われ殺すことができない千束に対し、吉松は実弾を使って仲間を救えと再度殺人を要求してくる。
追いつめられるたきなを救うため、千束は吉松を実弾で撃つ。怒りと悲しみの混じった声で叫ぶ。
ひとまず大丈夫だとたきなは告げ、千束は吉松の元へと向かう。
吉松はまだ変わらず自分を殺すように促すが、
「命を粗末にするやつは嫌いだ」
と、吉松の頬をぶつ。泣き出し、これまでの感謝を告げ大事にしていたペンダントを返す。
千束は背後から迫る姫蒲にもとどめを刺し、たきなはどこだ? と尋ねるが、外に面する窓ガラスの側にたきなが立っており、無事を確認する。
しかし、たきなの怒りと憎しみの表情から察した千束は、吉松たちにここから逃げるように告げる。
銃を撃ちながら近づくたきな。それを静止する千束。逃げていく「心臓」
吉松の心臓を奪って生きてもそれは私じゃない、と千束は言うが、「千束が死ぬのは嫌だ」と泣きながら告げるたきな。それに対して、吉松に生かされたからこそたきなに出会えたこと、そして、
「私だけじゃない。お別れの時はみんなに来るよ。でもそれは今日じゃない。・・・そうでしょ?」
と、たきなを諭す。
その後、ミズキとクルミがヘリに乗って助けに来たところで前半パートが終了。
後半パート
旧電波塔で戦闘が繰り広げられていた頃。一方本部では楠木の指揮権が剝奪され、延空木にいるフキたちリコリスを処分する流れに。リコリス狩りは「男版リコリス」のリリベル部隊により行われようとしていた。
それを静止するため、フキたちを救出する依頼が、先ほど救出されたばかりの千束とたきなたちに届く。
渦中のフキも、命令違反と知りながら現状を打開するために動く。
作戦は延空木の制御室で機器にUSBを挿入してくると言うシンプルなもの。挿入した後は「ウォールナットに任せろ」と面倒ごとを全部片づける意気込みのクルミ。
「リコリコ営業再開だ」
千束がそう告げて作戦が動き出す。
延空木ではフキ、サクラ、そしてたきなの代わりを担うためエリカが残り、制御室奪還を目指す。テロリストを倒しながら制御室へ歩を進めるが、屈強なテロリストに殺されかけるフキ。
その時、タイミングよく助けに来たのが同じく制御室に向かっていた千束とたきな。現場を制圧する。
怪我をしたリコリスを上手く誘導しながら逃がすクルミ。制御室でUSB接続端子を探す千束たち。
そして千束がUSBを挿したところでクルミ(ウォールナット)のターン。
一瞬にして敵ハッカーのロボ太の所在特定、ラジアータの復旧、報道機関のフォローも行う。
制御室手前まで制圧していたリリベル部隊だが、状況が変わったからと撤退を進言する本部。
無事、一件落着ということで各々会話しながらエレベーターで延空木から降りようとしたとき、エレベーターの扉の目の前に千束のかばんが落ちてくる。
たきなからもらったキーホルダーが、ということで千束がエレベーターから出て拾いに行ったところで、銃撃を受ける。
銃撃をしたのは真島。非情にもエレベーターの扉は閉じ分断される千束とたきなたち。
真島と千束が対峙したところで12話のEDを迎える。
感想
まず一言。冒頭でも書いたが、感動した。
何に感動したかって言うと、以下の大きく分けて2つ。
- 各々の感情が爆発する心理描写、展開
- 毛色が異なる前半と後半のまとまり具合、構成
感動ポイント①: 各々の感情が爆発する心理描写、展開
前半パートでは主に千束・たきな・吉松の三人、後半パートではフキ・エリカの心のうちがそれぞれ描かれるわけだが、特に前半、特に特にたきなの描写がすごかった。
一目でめちゃくちゃキレてるのが分かる作画と、「殺す」「心臓が逃げてく」など普段たきなが言わないような強烈なセリフやワードが多い。これらのセリフから、たきながどれだけ千束に生きていて欲しいか、そしてこの状況を作り出し嘲笑う吉松がどれだけ憎いかが伝わってくる。
たきなの心情変化の描写のすごさは4話のときにも触れていたが、今回は可愛さ路線とは別でたきなの良さが見られる神回だったと思う。
その他の面々ももちろん良かった。
たきなにも「狂っている」と言われる吉松氏の狂人っぷり。愛し過ぎるが故に歪んだ愛。ただその愛は人としての千束ではなく、人形としての千束に終始向けられているのも、わかりやすくて良い。この愛情表現は複雑じゃないんだよ、ただただシンプル。だから理解できるし、狂っていることが観ている側も分かりやすい。
そしてそれに相対する千束もなー(泣)
元来殺しはしない主義だし、なんなら命の恩人で大好きなヨシさんと対峙しないといけない。元々生きることは諦めているから、「絶対殺したくない」という意志を貫こうとするんだけど、、、たきなのピンチに実弾を撃ってしまう。
その後の叫びが、、、観ていて辛かった。安済さんの演技が素晴らしかったと思う。この色々な感情が混じった叫びの表現はぜひ見て欲しい。
12話は千束の名言が多いのだが、その一つ一つの背景も考えると、一つ一つの言葉の深みが凄い。
ただ、急にゲド戦記みたいなセリフ出てきたときはちょっと笑っちゃったw いや感動したんだけどもね。セリフがまんまに近かったので、つい。
- 映画『ゲド戦記』の名言に学ぶ私たちの中の”影”とは?深すぎる名セリフ12個を厳選 | 映画ひとっとび (知らない方はこちらから)
後半パートのフキとエリカも良かったね。フキはリコリスの立場との葛藤もありながら、自分自身で考え、現状を打破するための結論を導き出し、行動に移す。私は命令に忠実な人形じゃない、そう千束に伝えたいようにも思えた。
エリカもたきなへの想いを伝えきれずここまできてしまったが、最後までその意志を貫こうと現場に残ることを決意。エリカの成長を感じられる場面だった。
感動ポイント②: 毛色が異なる前半と後半のまとまり具合、構成
正直、①のポイントだけなら他の作品でもあるよね~、で話は済むかもしれないのだが、12話を神回たらしめている要因として、12話全体の構成の良さが際立っていると思う。
まずは前半と後半のバランス。どちらもストーリーには欠かせない話だし、なんなら前半は本作で一番熱いポイントでもある。これだとどっちかに重点が偏って片方がおざなりになったり、なんなら「一話の中に詰め込みすぎだろ!内容が入ってこない!!」みたいなツッコミにもつながりかねないのだが、第12話は見事にきれいな二部構成になっている。
前半に苦しみや葛藤があった千束とたきなだが、二人で納得し前半のうちに区切りをつけている。そして後半では前を向いてリコリコメンバーでミッションにあたっている。前半パートがしっかり踏み台になって後半につながっているのだ。
そして、実は12話で重要なのは、物語のホントに最初と最後にしか出てこなかった敵キャラ真島。
「12話は真島との戦闘回かな?」と思ってたらあっさりOP前までやられる。かと思ったら、最後の最後で「実はまだ捕まってませんでした~」のノリで登場し、ED曲イントロ流しながら気になるところで物語を締める、リコリコ得意の終わり方が炸裂。
そう、最終回は宿敵真島との最終決戦なんですよ、と視聴者にメッセージを送る、そんな終わり方。
スタンディングオベーションでしょ、こんなの。拍手止まらんわ(笑)
真島の存在を伏線として張っておくなんて。。。真島のキャラの使い方も上手いし、12話のこの話の重みの後にこんなのくるなんて予想してませんわ。
まあこんなんで最終回はいかないと思ってたけどもね。ただ、真島で終わるっていうのも新しいラスボスが出るよりも展開として熱い。これまでが良かっただけにものすごく熱い。
はい、ということで暑苦しい感想は以上です。
熱がこもりすぎて書き過ぎてしまったw
読みにくいところがあったらすみません。ただ、それくらいこの第12話のストーリー・構成が素晴らしかった。まさに神回だったと思う。冒頭で「感動した」しか言えなかった気持ちもわかってもらえたと思う。
久しぶりにアニメ観てて鳥肌たったわ。ここ最近あんまりなかったから、神作品に出会えてヤマモトは嬉しいです。
さあ、来週はいよいよ最終回。来週こそは正座待機だ。← いつもしとけ
コメント